あなたはヘルペスという感染症を知っていますか?

体力や免疫力が落ちている時に、口の周りなどによくできる赤いプチプチした湿疹のことです。実はこのヘルペス、口の周りだけではなく陰部にも感染するんです。それが「性器ヘルペス」です。

赤ちゃんにもうつるこの感染症。症状や治療法、気をつけなければいけない注意点などをご紹介します。


性器ヘルペスってどんな病気?


性感染症の中で、クラミジアの次に多いのが性器ヘルペス。単純ヘルペスウイルスの感染が原因で起こり、何度も繰り返し再発するのが特徴です。

このヘルペスウイルスには2つの型があって、もともとは口の周りにすみつくタイプと性器にすみつくタイプに分かれています。ところが最近、性交渉などで口にすみつくタイプが性器にうつったり、性器にすみつくタイプが口にうつるケースが増えています。

初めての感染では、うつってから3日〜1週間ぐらいで外陰部(デリケートゾーン)に米粒より少し大きい水ぶくれができて、軽くかゆくなってきます。

その水ぶくれが破れて皮膚がただれると、下着がふれたりトイレで用をたすだけでも飛び上がるほど痛くなります。痛みがひどい人は歩けなくなることも。

このヘルペスウイルスは神経の奥に潜伏するので、一度感染すると体力が落ちた時に繰り返し再発してしまいます。最初に感染した時にくらべると症状が軽くなりますが、完全に治ることはありません。産後は夜中の授乳など赤ちゃんのお世話で体力が落ちることが多く、ヘルペスが再発しやすくなります。


性器ヘルペスの治療法と注意点



病院で性器ヘルペスと診断されると、水ぶくれやただれの症状をやわらげる塗り薬と飲み薬が処方されます。初めての感染で痛みがひどくて歩けない場合は、入院して治療する時もあります。

この感染症が怖いのは、妊娠中に感染したりヘルペスが再発した時に流産や早産を引き起こしやすくなるところです。そのうえ症状が出たまま出産(自然分娩)してしまうと、産道で感染して赤ちゃんが新生児ヘルペスにかかる可能性も高くなります。

新生児ヘルペスというのは肝機能障害や呼吸障害を起こす感染症で、放っておくと脳炎を引き起こす恐ろしい病気です!産まれてから2週間ほどで急激に症状が悪くなり、治療されなければ死亡率が80%〜90%にもなります。早期発見で命が助かっても後遺症が残る可能性が高いので、ウイルスをうつさないよう予防することが大事です。

ちなみに妊娠中に再発した場合は自然分娩で感染するのを防ぐために、帝王切開での出産が必要になります。


あとがき


ヘルペスは不規則な生活が続くと、すぐ水ぶくれができてしまう厄介な感染症です。症状が出ている時は家族に感染しやすくなるので、再発した場合は早めに薬を塗りましょう。

ヘルペスを持っている妊婦さんは、子供への感染を防ぐためにも必ず担当の医師に知らせてくださいね。